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突発的に石を語る

そういえば、いつだったか「もっと石の話聞かせろ」みたいなことを言われてたな~なんて思って、随分時間がたってしまいましたがちょっと語ってみたいと思います。

■ 昔は石には興味なかった

小さい頃から、親がお土産で石を買ってくることがたまにあったのですが(数珠とか、キーホルダーとかで)、その頃の自分は全く興味持てず、そういうのを土産に買ってくるな!と言えないまま渋々受け取ってた記憶があります。
何かの展示でダイヤモンドとか、そういうのを見ても、「こういった石が何を以て綺麗だと判断されるのか」と何故か理屈で説明を求めようとする傾向があって、綺麗だと思えたことがないです。どっちかと言うと、周りが見た瞬間「キレイ~♪」と「キレイというのが正しいからそう言っている。キレイで当然である」的な雰囲気を感じて、考えていたのかもしれません。

なんて斜に構えた子供なんでしょう。

■ 目的は石じゃなかった

それから随分時間が流れて、たしか学生の時友達から「石の展示会に行かないか」と誘われたんです。ちなみにそれが「石ふしぎ大発見展」の京都ショーでした。その時は、単純にその人と一緒に行ってみたいとか、他にも何人か誘うってことだったんで誰が来るのかとか、石より人の方に興味を抱いて参加したのが大きかったりします。
色々あるよ、とは言われたけれど、キラキラした宝石とかそういうのばっかりじゃないの?なんてちょっと思いながら…

なんて斜に構えた学生なんでしょう。

■ そして予想は見事に裏切られた

で、展示会当日自分が目にしたのは本当に「色々ある」姿の石でした。

庭石みたいな原石や、学校の資料室みたいなところに置いてありそうな化石、上の画像みたいなカボションや穴のあいた天然石ビーズや、名前は聞いたことのある所謂「キレイ」な石でも混ざりものがあって「これがあの石?」って思うものだったり…
確かにそりゃあ石だから色々ありますわなってなるんですけど、それでも「あぁ、そういえばこういうのも石だったね」って自分の偏見を改めた瞬間でした。

■ そしていきなりコアなところに行った

見ていくうちに、色んな種類の成分が混ざり合った石に魅力を感じるようになりました。「たまたま」色んな成分が重なって「たまたま」こんな模様が描かれた。そんな「偶然出来た絵」のような自然が織りなす芸術に魅力を感じていました。

例えばブラッドストーン

後で調べたら「ところどころ見える赤い模様が血が付いたように見えるから」と書いてあって、その例えで石にまつわるストーリーが出来上がっていたりして。この「自然の模様」は何に見えるか、どういった条件で出来上がるのか、そんな想像力をはたらかせるところが好きになったポイントかもしれません。

もう少し単純に言うと、「目で見て楽める」石を好きになりました。

■ 世の中は3次元

比較的最近手に入れた、モロカン・シーム・アゲート

キラキラ輝くものはないけれど、水面から覗いてサンゴや水中に沈んでる石を見る感覚になる部分があったり、赤い層の部分の形状が独特だったり、その石ひとつだけで自分が外にいて水面を見下ろしている感覚になっているとだんだん、自分が石を見ているのか、実際の風景の中にいるのか分からなくなって、ふと現実に戻った時、そういった状況にいた自分や、状況に持って行った石に感嘆の声を上げたりするわけです。

なんて贅沢なひと時でしょう。

過去、何件かの石屋さんから「コアなところ行きましたね~。【本当の石好き】の人ってそういう石好きなんですよ~」みたいなことを言われたので、多分自分はいきなりマニアックな世界に行ってしまったようで…(笑)

■ 締め。

キラキラした石もいいけれど、自分みたいにそんな石に興味が持てない人に「こういうのもあるんですよ」って選択肢をお届けするべく今日も紐石屋はアゲートを使ってアクセサリーを作っていくのでした。
せっかくのハンドメイドですもん。そこらのと一緒、じゃなくてちょっと違うけど魅力を感じたもの、選んでみませんか?

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