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ピエール、マクラメを語る(運手)

お盆を避けて実家に帰ってるピエールです。

随分間が空いてしまいましたが「マクラメを語る」、前回の終わりに書いた、紐を持ち替えることにちょっとでも慣れる方法の1つとして、「運手」を紹介したいと思います!

■運手

運手…うんしゅ?なんて読みましょう?自分で考えた言葉です。

ピアノなど習ったことある人は「運指(うんし)」をご存知だと思います。この小節を弾く時はこんな順番でこの指を使うと弾きやすくなりますよ、っていうヤツですね。
あれの手を使う版だと思ってもらえたら良いかと。

グーグルセンセーに聞いてみたら、ゲームの攻略法の1つとして出てきたんですが、意味自体はそんなに変わらないので、まぁいいや(笑)

■常識を疑え!

マクラメをやる上で、意識から外して欲しいのが「利き手」の考え方です。右利きだからよく動く紐(結ぶ紐)は右手で持ったらいいんでしょ?って考えてたら、作れるものも作り辛くなります!

や、これホント。

じゃあ、どういう風にすればいいの?ってところで、運手の話が出てきます。で、運手の基本、実は次のひとことで決まります。

紐が延びてる方の手を使う。

具体的にはどういうこと?って言うのを画像込みでご紹介していきます。つまづく方が多い、巻き結びとタッチングで説明していきます。

■巻き結び
まず、巻き結びの出来上がりがこちらっ!

上の画像は、「右斜め巻き結び」という結び方です。
結ぶ紐(赤い紐)が右から左に向かって延びているのが分かるでしょうか?
この場合どっちの手でどの紐を持てばいいかというと
赤い紐 (結ぶ紐):左手
グレーの紐(軸の紐):右手
です。


↑結んでる最中の手(笑)
延びてる方向を無視して、利き手を意識すると↓こんな感じになります。

利き手で結び続けると、紐の延びる方向が違ってしまうので、このひと結びは何とかなっても次に結ぶ時手に取る紐が無い状態になって困ります。よく次に結ぶ紐がわからなくなる方でこうやってる人、いるんです、実は。

■タッチング

タッチングの結び上がりは↑こんな感じです。あとは引き締めるだけの状態です。
こちらは右から入った紐が右側から出ているのが分かるでしょうか。この場合、結ぶ紐、軸の紐どっちをどの手で結べばいいかというと、
赤い紐 (結ぶ紐):右手
グレーの紐(軸の紐):左手
となります。

逆の手で結ぶとこうなります。
この場合も、特にフレーム結びをしてる時なんかは次に結ぶ紐が分からなかったり、結び目が逆転したりして間違ったり、はめた石が取れてしまう要因になります。

■というわけで

どの結び方でも最初に書いていた、紐が延びてる方向の手を使って結ぶを覚えてもらうと、どの紐をどっちに結んだら良いかも分かりやすくなります。
あれ?と、手に違和感を覚えた時、何か出来上がりが違う気がする…と思った時、思い切って紐を手放してみてください。
そして紐の先がある方向が見えたら、その方向にある手で紐を持って先に進めてみてください。きっと綺麗な結び目になる筈です!

マクラメを作ると、利き手じゃない方の手もよく動かします。最初は利き手を使った側の方が綺麗に結べる…って言うのも出てきます。それでも続けていると、ちょっと結ぶのになれてきた、ちょっと綺麗に結べてきたってなってきます。そうした時、今までよりもちょっと利き手じゃない方の手も動かしやすくなってるって、何だか得した気分になってきませんか?

こんな感じで、今考えられる範囲で「ピエール、マクラメを語る」シリーズはひとまず終わりですかね、語り尽くした感ありますし(笑)
それではまた、別の機会にマクラメ関連で別の何かを語ろうと思います。
ご精読ありがとうございました。

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