エピドート
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ピエール、石を語る:石と国の傾向を語ってみる(フランス)

パウンドケーキに息の根止められそうになったピエールです。

展示販売会みたいな大きいイベントになればなるほど、色んな国の人がその会場に集まって石を売り出します。
そんな状態の中よくよく見ていると、地層の状態と採れる石に関係あるのでしょうか、扱っている石でどこの国から来たかどのあたりの石を集めてきたかが段々見えてくるようになります。今回はそんな見えてきた石と国の繋がりをちょっとお店出来たらと思ってます。

そんな第一弾は「フランス」

日本ではあまり見かけないものの一時期フランスの展示会に行ったとき、欲しいけど特段珍しい訳でもないから日本でも見つかるでしょ、なんて思ってたらどれだけ探しても見つからない。
あまりにも見つからないから次フランス行ったときは絶対買ってくる!って思った石があります。

それは、エピドート

エピドート

はい、いきなりマイナーな石を紹介してしまいました。
よくプレナイトに含まれる石としてもこっそり知られています。
プレナイトと呼ばれる石は石屋さんに行ってもカボションとかビーズで売られてるのはよく見かけます。
画像検索してみてください、この石です。→プレナイト[グーグル]

プレナイトの中にちょっと緑色の濃い海苔みたいなのが混ざっていることがあります。これがエピドート。
このエピドートがなかなか見つからない。
水晶にも入ってたりするエピドート、単独だろうと同居していようとそれを売ってる石屋さんが日本にない。ほぼない。

最初に同居してるエピドートを見てから手に入れるまで3年くらいかかりました…
このエピドートはフランスとスペインの境界にある、ピレネー山脈あたりから採れたものだそうです。
需要がないからか、知名度がイマイチだからか、日本でもめったにお目にかかれません。

ちなみに、プレナイトと同居してるものもエピドートと一緒のタイミングで手に入れられました。
プレナイトエピドート
↑プレナイト、エピドート、2種類の石が同居してるものです。
プレナイト、和名は「葡萄石」なんて言われていますが、この原石の姿を見ると確かにブドウだな~って思いませんか?

このプレナイトとエピドートが同居する石は「マリ共和国」で見つかることが多いそうです。
アフリカって昔は大半がフランス領でしたからね、今もお互いにとっては移動しやすい土地なのかもしれません。

なんでエピドート?

なんで、こんなにエピドートを欲しがってたかっていうと、そのヒーリング力!
と書くと「普段スピリチュアル否定派が何言ってんの?」と思われるかもしれませんが、都合のいいものは都合よく使います(笑)
一時期、不思議とエピドートの入ったプレナイトを見つけて買っていたことがあったんです。

何でだろうな~?って思って石を調べてみたら、リラックスとか癒しとかそんな言葉が並べられていました。
探してた当時は色々不安定になることが多くて、どうしようもないと思っていた時期、石で多少でも軽減できるなら…!と探し出したのは切っ掛けではあります。そして、その筒状に伸びたり時には扇のように伸びる結晶、その姿に魅力を感じもしました。

探したら、本気でないんですよ!プレナイトもビーズやカボションは混ざりものなしが多くなってきていたし、エピドートの入った水晶なんて1回見かけて買ったっきり全然見つからない。

フランスで見つけた時はむっちゃテンション上がってました。
脆い石だから丁寧に扱ってね、なんてキッチンペーパだったか綿だったかを二重にくるんで渡してくれたのは今でもいい思い出です。

石との出会いは人との出会い、そんなことをふと思ったりしました。