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ピエール、石を語る:石と国の傾向を語ってみる(アフガニスタン)

綺麗な石が出る地域って紛争地帯が多いように思います。
偏見だったら嬉しいけれど、と考えてしまうピエールです。

世界の国と産出される石の傾向を語ってみる3回目、今回のお題は「アフガニスタン」です。
ここ数年はニュースで取り上げられるとしたら大体争いごとっていうこの国ですが、そこで採れる石は「綺麗」とされるものが多いです。
代表的なものは「アクアマリン」「トルマリン(黒以外)」そしてタイトル画像の「ラピスラズリ」。

大体この3点を主に揃えているお店があったらそこはアフガニスタン付近から来た人たちだったりします。

■石デビューの思い出

ピエール、石デビューの思い出深いペンダントヘッドもラピスラズリでした。

昔からキラキラ光るものにこれといった興味を持たなかった自分が、石の展示会入場デビューの記念に買ったのがこのラピスラズリです。
好きな紺色のマットな石、そして何やらあまり見たことのないシルエット、興味津々で買ったそのお店の人とは10年近く交流がありました。

アクアマリンの興味深い原石も持っているものの、実家にあって写真が撮れず…。

トルマリンも黒いのはたまに「お風呂のお供にマイナスイオン!」みたく袋にして数百円で売られていますが、ピンクやグリーンと言った色がつくと途端に手の届かない値段になる石です。

■お高いトルマリンの思い出深い話

トルマリンについては印象深い話があって、海外出身の石売りがトルマリンを手に「日本人は濃い色を求めたがる。でも薄い色の方が世界では好まれるのだ」と言っていたんです。
ほぉ、薄い色の方がいいとする理由は?と聞くと「こういう加工された石はペンダントや指輪にするだろ? 台座が石の周りを囲うことで、今見てる状態より暗くなるんだ。濃い色だと『これがピンクである』と分かりにくくなるだろ。一段階暗くなった時に綺麗な色に見えることを考えて、素の状態で薄めの色を選ぶんだ。」との返事が。

特に色の濃淡にこだわったことのないピエールですが、そのやり取りから出来上がった時の状態を考えて石を選ぶようになってきました。