0

ピエール、石と国の傾向を語ってみる(フィンランド)

石にも流行り廃りはあるもので、自分が石の世界に入った時は「ブルーレースアゲート」が人気でした。
今はあんまり聞かないかなぁ…採られ過ぎて少なくなってきたのかな?
その辺の事情はあんまり分かっていません。

そんな感じの流行ってたけど最近見ない石がフィンランドにもあります。

■ラブラドライトではなく

その名も「スペクトロライト」

分類としては今流行ってる「ラブラドライト」と同じだそうで、フィンランドの特定の地域で産出されるものについて、「スペクトロライト」と名前が付けられているそうです。
他の地域で同じようなものが産出されたとしてもそれはスペクトロライトとは呼べないそうで、その辺はスパークリングワインとシャンパンみたいなものかなぁと勝手に考えています。

ラブラドライトとの違いはおおもとの石が黒いということでしょうか。ベースが黒いからか、そこから映し出される虹色はその石の美しさみたいなのを引き立ててる気がします。

ひと昔前、フィンランドに旅行した時にそこら辺のマルシェでスペクトロライトが売られているのを見つけて、流石!ってテンション上がり気味に見てました。
この石はやっぱり見かけるとしたらヨーロッパですね。
東京方面のショーでそのあたりから来た人が売ってるのをチラチラみたことがありますが、希少な石ということでお値段はやはり高めでした。

■ほかの石

北欧あたりで産出される有名な石はこのスペクトロライト以外にもう1つ、琥珀(アンバー)があります。

(手元にフィンランド産のがなくて、こちらはポーランド産です)

石なのか?という問いをたまに投げかけてしまいますが、石の展示会に行くと北欧の方の琥珀率の高さは結構ビビるレベルです。
黄色味のものから緑・オレンジと意外とカラーバリエーションは豊富です。
ペンダントとかネックレスとか、完成品で見かけることが多くて、ルースみたいに買った人が後で何か作るっていう想定の品はあまりないです。

フィンランドのオーロラみたいに光やキラキラが浮き上がるような石をぜひ見てみてください。